恋に目覚めたシンデレラ
「待って下さい」
この際、床狙いで投げてやる!と投げやりぎみに立ち位置から矢を投げようとした所を止められた。
「滉さん?」
「どこを狙いたいですか?」
滉さんは私の後ろ側に立っていた。
狙いたい所……決まってる。一回でもいいからボードのなかに刺さってほしいよ。
「えっ……と、床じゃなくてボードの中に……得点が付く場所のどこかに刺さってくれないかなって。でもムリみたい。
やっぱりダメですね。全然刺さってくれない……」
さっきからダメダメな所しか滉さんに見せてない。
あ~情けないなぁ……。
「矢はこう持つと、投げやすいかもしれません」
「滉……さん」
「それから力はあまりいれない方がいい。どうせなら真ん中を狙って」
「まっ真ん中!ムリっ、絶対刺さりっこない」
「力は抜いたままで」
「滉さんっ」
「真ん中です。あの赤い丸に腕は後ろに引いて……」
滉さんは後ろにいて私にアドバイスを続けた。