恋に目覚めたシンデレラ
これからもずっと……


冷えきっていた体は浴槽に浸かっている内に温まってきた。


今日は本当に疲れた。
このまま寝てしまいたい。
洗濯は明日の朝起きたらでいいかなぁ……。


数時間後

疲れを感じていたはずなのに寝つけない葵は階段を忍び足で降りキッチンに入って行った。


照明を付け冷蔵庫の前に。
ホットミルク飲んだら寝れるかもしれないと冷蔵庫を開けて目的の物を中から出そうとした。


「葵さん?」


「……っ!!」


声に驚いて冷蔵庫から出した物を落としそうになった。
誰かの気配なんて感じなかったのに驚きすぎて心臓がバクバクしてしまう。


「……どうしたんですか?」


「それは俺が言いたいことです。もしかしてホットミルクですか?」


「全然寝れないんです……ホットミルク飲んだら寝れるかもしれないと思って」


「葵さんはあれからお部屋に戻られたから作ってなかったですね」


「私のせいで起きてしまったんでしょ?音をたてないように気を付けたんですけど……」


< 160 / 202 >

この作品をシェア

pagetop