恋に目覚めたシンデレラ

「23時位だと思いますが」


気持ち良かったからあのまま寝ちゃったんだ。
テレビ見て寝ないように待とうなんて思っていたのに……これじゃ意味ない。


「暖房器具を付けているとはいえ、さすがにこんな時間になると冷えて来ます。これからは気を付けて下さい」


「はい……ごめんなさい」


滉さんが気がついてくれなかったら朝までこのままだったかも……
良かった起こしてもらえて。


急に寒気がしてブルッと身震いした。


「ちょっと待っていてください」


リビングを出た晃さんは直ぐに戻ってきた。

「これを」

晃さんはパジャマの上に来ていたカーディガンの上から男物の上着をかけてくれた。

「少しは暖かくなりましたか?このまま寝るより何か温かい物を飲んでから寝た方がいいかもしれない今、設定温度も上げましたし少し待てば暖かくなるはずです。
暫く待っていて下さい」

「いいんです。直ぐに寝てしまえば多分大丈夫です」

「体が冷えきっているのなら何か温かいものを飲んだ方が眠れると思いますよ。とにかくここにいてください作って持って来るから」

「だったら自分で作ります」


「……待ってて下さい」


晃さんはキッチンに行ってしまった。




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