恋に目覚めたシンデレラ

晃さんが持って来てくれたのはホットミルクだった。

深夜にリビングのソファーで晃さんと向かい合ってホットミルクを飲んでいるなんて。
ちょっと、前までこんな光景想像すらしてなかったのにちょっと変な気分。



「何がおかしいんですか?」

「えっ?」

「こっちは、あなたが心配で仕方ないのにニヤニヤしていないで、ちょっとは反省して下さい」


「心配かけてしまってすみませんでした。変なことを思ってたのではなくて、こうして晃さんと向かい合ってホットミルク飲んでホッとしてるのが……ちょっと不思議に思えて」

「不思議とは……もしかして俺と二人でいるのは嫌だと言うことですか?」

「嫌だなんて違います」

「では、どう思っているんですか?」

「不思議っていうのは晃さんとずっと前からこうしていたような気がして来てしまったんです。それで……晃さんと二人で今みたいに落ち着いた時間を過ごすのって良いなと思いました。
だから変な誤解しないで下さい。
嫌だなんてそんなことは言ってないです」


「そう……ですか。誤解してしまったようです。飲み終わったのなら、そのまま部屋で直ぐに休んで下さい」






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