恋に目覚めたシンデレラ
「倉橋?何でそんなに離れているんだ……」
「大丈夫。ちゃんと聞こえているから」
「そういう問題じゃないだろ」
「良いから気にせずに続きを話して」
仕事が終わり矢嶋くんと飲み会の日時なんかを決めようと開いていた会議室を借りた。
「良いから隣に来い。話しづらいんだよ」
「だから、ここでいいよ」
「アホくさ……どうせ御曹司と付き合うことになって俺に近付くなとかって言われたんだろ」
「……どうしてそれを?
まだ沙織ちゃんにも言ってないのに……それに晃さんに言われたことまで何で解ったの?」
「男は、みんな嫉妬深いものだからさ。
というか倉橋、本当に御曹司と付き合い始めたのか?
まぁ……男と女が一緒に住んでたら……当然か。」
男の人は嫉妬深いもの、なんだ……。
だから晃さんは矢嶋君と一緒にいる事に拘っていたしそれを不快に思う……。
私は知らないうちに滉さんに嫌な思いをさせていたんだ。
「ねぇ……訊きたいことがあるんだけど」
「何、訊きたいことって?」
「昨日は……どうしてあの場所に晃さんを呼び出したの?