私たち暴走族と名乗っていいですか?(上)

「瞬桜くん、ちょっと上がっていく?」

「いえ、帰ります。それじゃ…」

「え、瞬桜さん、待ってくださいッ!!」

 帰ろうとすると、さっきまで秋が掴んでいた腕を今度は春馬に掴まれる。

 秋はいいが、春馬に許可した覚えないぞ…。

「離せ、春馬」

「嫌です!話聞きに来てくれたんですよね?」

「あ?俺は秋送りに来ただけ…」

「姉ちゃんの話ですから!お願いします!!」

 さっきの態度から一変して、秋の呼び方も姉ちゃんになってる。

 だからこいつはめんどくさいんだよ…。

 わざと大きなため息をついて、春馬に引きずられていく。

 そんな様子をおばさんは笑って見送って、キッチンに戻っていく。
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