夢を見るボクら


寂しげに笑う賢


夕日はもうじき海に食べられそうなくらいまで沈んでいた。


鼻をすすって笑顔を浮かべる。



「こうなったらますます頑張らなきゃね!」

「...おう!」


えへへと笑い合う私たちを大声で呼ぶ声が後ろから聞こえる。



「おーい!」

「お待たせ!」

「帰んぞー」

「はやくー!」


「紀乃が遅いからだろ」

「うっさい!」



「帰ろっか。朱鳥」

「うん!」




この日は忘れられない一日となった。



< 196 / 284 >

この作品をシェア

pagetop