Doll・Curse
#001
少女は4歳の誕生日プレゼントに一つの人形をもらった。
少女はその人形を貰い喜んだ。
しかし、少女は喜んではいなかった。
表では喜んだ「フリ」をしていいただけなのだから。
それに、人形の目の色は普通じゃなかった。
右目は蒼、左目は黒
これを普通という者がいれば是非とも見てみたい。
当然、少女も異常と思っていた。

しかし、少女はその人形を大切にし続けた。
彼女が16歳になるまでは

少女と人形のふれ合う時間は減る一方だった。
なぜなら、少女は友達と遊ぶ時間を優先させたからだ。

少女には3人の友達ができた。
おとなしいけど何でも暴力で解決しようとする「優衣」
スポーツが得意で男子顔負けの身体能力を持つ「夏音」
無表情で身体中に武器を隠し持っていて瀕死の相手にも躊躇無しの攻撃をする「雛」
危なっかしくも個性的な面子と遊ぶ時間が多くなった。
この3人といると人形なんてどうでもよくなる。

10月16日
少女「深雪」の人生が大きく変わる日になる。

この日もいつものように3人と放課後の教室で話していた。
「んだね、ふっちゃた。
私、男に興味無いんだよね。百合だから。
あ、でもでもBLは別だよ。」
明るい声で夏音は自分に告白した男子をふったという話をした。
「・・・」
3人は黙りこんだ。
その時だった。
校内アナウンスが聞こえた。
『校内に残っている生徒の皆さん
そろそろ下校の時間です。
6時までに帰ってください。』
「じゃあ、帰ろっか」
雛が蚊の鳴くような声で言った
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