龍神×紅蓮
すると、
〜♪〜♪〜♪〜
聞き慣れた音楽。
あたしの携帯だ。
画面には「颯斗」の文字。
「もしもし」
『あ、もしもし希ちゃん?今から倉庫に来れる?話したい事があって』
話したい事。
きっと紫龍の事だ。
どう捉えてるか気になるし、行かないわけにはいかない。
「分かった、今から行く」
『どこにいるの?迎えに行かせるから』
龍神の倉庫、とも言えないので…
「あ、大丈夫。清羅に連れてってもらうから」
と答えておいた。
清羅は、何で俺がって顔してる。
悠司は呑気に微笑んでるし。
『清羅君と一緒なんだ、なら一緒に来てよ』
「え、清羅も?」
『うんうん、じゃあ待ってるね』
ブチッ
有無を言わせない所が颯斗のやり方だ。
「と、いう事なので、行くよ清羅」
勢い良く立ち上がるあたしに対して、渋々立ち上がる清羅。
「何で俺まで…」
凄い嫌そうな顔してるけど、先に部屋を出て行った。
「じゃあ悠司、何かあったら連絡して」
「うん」