囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
「……返してやろうか、その借金」
「え?」
「僕、それくらいすぐ払ってあげられる……必要ないんだ。風来坊の暮らしに大金は」
彼の目は、つまらなそうに宙を見つめる。
「ででで……でも1500万円ですよ!それ、家のおカネでしょ。
藤城課長だって……許さないに決まってます」
「兄にしたら僕への手切れの捨て金が自分の手元に戻ってくるんだ、喜ぶさ」
「……本当に?」
「ああ」
自由に…なれるの?
悲願である。
私の首に嵌められた、見えない枷が外されようとしている。
私に向けて柔和に微笑む将馬サマ。
私の横に舞い降りた、本物の天使様を見た。つい、ポーっ見つめた彼の後ろから、神々しい後光が射して見えた。
が、次の刹那。
「…そのかわりさ、僕と付き合ってよ」
「え?」
「僕、それくらいすぐ払ってあげられる……必要ないんだ。風来坊の暮らしに大金は」
彼の目は、つまらなそうに宙を見つめる。
「ででで……でも1500万円ですよ!それ、家のおカネでしょ。
藤城課長だって……許さないに決まってます」
「兄にしたら僕への手切れの捨て金が自分の手元に戻ってくるんだ、喜ぶさ」
「……本当に?」
「ああ」
自由に…なれるの?
悲願である。
私の首に嵌められた、見えない枷が外されようとしている。
私に向けて柔和に微笑む将馬サマ。
私の横に舞い降りた、本物の天使様を見た。つい、ポーっ見つめた彼の後ろから、神々しい後光が射して見えた。
が、次の刹那。
「…そのかわりさ、僕と付き合ってよ」