囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
妹のレイカ様は、兄“ロリコン”説に確信を持ち、からかっては逃げる、ヒット&ウェイを楽しんでいる。
3回生になった彼女は、遊び歩く気配もなく、本当に資格試験の勉強をしている。
私の名前も覚えてくれた。
何より嬉しいのは、2人の追いかけっこを見ていると、仲の悪い兄妹のキョリが縮まったかに見えることだ。
もう一人。
弟の将馬様もまた、すっかり家に居着いているが、こちらは相変わらずの冷たい反目が続いている。
私には
「そろそろどう?乗り換える気になった?」
と冗談混じりに声をかけてくれる。
「何を企んでいるか、分かったもんじゃない」
と、藤城課長は嫌っているが……
あんな事があっても、私は彼が嫌いになれない。
女子としては少しカナシイが。
私は、人と比べて自分が魅力的だとは思ってない。
そう、あれは結局オモチャの取り合い、兄弟喧嘩の延長なんだ。
だけど、何と言っても2人は血を分けた兄弟。
1人っ子の私としては、彼等がいつか仲良くなったらいいのにな、なんて自分勝手に望んでしまう。
3回生になった彼女は、遊び歩く気配もなく、本当に資格試験の勉強をしている。
私の名前も覚えてくれた。
何より嬉しいのは、2人の追いかけっこを見ていると、仲の悪い兄妹のキョリが縮まったかに見えることだ。
もう一人。
弟の将馬様もまた、すっかり家に居着いているが、こちらは相変わらずの冷たい反目が続いている。
私には
「そろそろどう?乗り換える気になった?」
と冗談混じりに声をかけてくれる。
「何を企んでいるか、分かったもんじゃない」
と、藤城課長は嫌っているが……
あんな事があっても、私は彼が嫌いになれない。
女子としては少しカナシイが。
私は、人と比べて自分が魅力的だとは思ってない。
そう、あれは結局オモチャの取り合い、兄弟喧嘩の延長なんだ。
だけど、何と言っても2人は血を分けた兄弟。
1人っ子の私としては、彼等がいつか仲良くなったらいいのにな、なんて自分勝手に望んでしまう。