囚われのサンドリヨン ～御曹司様のご寵愛～【番外編を追加しました】

第15話 期限付きの恋

その日以降。
　
彼は以前に増して、足繁く私の部屋に通ってくるようになった。

近頃の私。
　
【シモベ】↗【使い魔】↗【お手付き】

スゴいレベルアップだ。

ただしお子様四葉には、困ったコトもある。
彼はお屋敷内ではおトノ様扱いなので、会社と違って人目を忍ぶようなことは一切しない。

なので、彼の“女中部屋通い”は、ご家族及び使用人一同の知れ渡るところとなっていた。

恥ずかしい限りだ。

「どうなのよ、実際」

口さかない使用人仲間逹に、あからさまなコトを訊かれても、真っ赤になって俯くだけ。
どう答えたらいいか、対処方法が分からない。

スピーカー、オオガミさんが産休で休んでて本当に良かった……

女中頭のアサダさんなどは『わきまえなさい』と渋い顔はしているが、トノの手前、強くは言わない。