囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
「ガキの頃は、ひどく大きく見えていた…決して越えられないものだと。
……こんなに小さかったんだな」

「貴方がネ、大きくなったんですよ。
ね、手を…握ってみてください」

「やだよ」
彼はプイッとそっぽを向いた。

「ダメっ」

無理矢理彼の手を捕って、父親の皺だらけの手に置いた。
「止せ、やめろ……ん?」

父親の手が、少しだけ動いた。


「ホラね?ちゃんと、あなたが分かってるんですよ…お父ちゃんとは、そういうものです」

偉そうに腕組みをして、ウンウンと頷いて見せる。

すると彼、まるで照れた子供のような、戸惑いを隠せない顔をして……
私と目が合うと慌てて叛けた。


「フン、どうだか」
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