囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
その3日後、挨拶もそこそこに藤城課長は課を去った。
去り際に多くの部下に囲まれて出ていった彼は、既に雲の上の人だった。
うちの課は、温厚な課長補佐が臨時の課長になった。
そして、『何も変わらない』と言った彼は、格段に忙しくなっていった。
家に戻れない日も増えて、
戻った日でもまたすぐに出掛けたり、自室で仕事をする日が多かった。
覚えながら処理する案件が山積みなのだと彼は精力的に笑った。
かといって、私の部屋に来なくなったわけではない。
以前より頻度は減ったものの、相変わらず予告もなく“夜這い”(『逢瀬だ』と言われている)に、朝方でもひょいとやって来た。
そんな時はやっぱり彼にも余裕がないのか。
猛々しく、壊れそうなほどに抱く日もあれば、ただ甘えるだけの日もあった。
去り際に多くの部下に囲まれて出ていった彼は、既に雲の上の人だった。
うちの課は、温厚な課長補佐が臨時の課長になった。
そして、『何も変わらない』と言った彼は、格段に忙しくなっていった。
家に戻れない日も増えて、
戻った日でもまたすぐに出掛けたり、自室で仕事をする日が多かった。
覚えながら処理する案件が山積みなのだと彼は精力的に笑った。
かといって、私の部屋に来なくなったわけではない。
以前より頻度は減ったものの、相変わらず予告もなく“夜這い”(『逢瀬だ』と言われている)に、朝方でもひょいとやって来た。
そんな時はやっぱり彼にも余裕がないのか。
猛々しく、壊れそうなほどに抱く日もあれば、ただ甘えるだけの日もあった。