囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
第18話 チチカエル
1月半ば___
結婚式まで、もう2ヶ月半を切ってしまった。
私はまだ、迷いの中にいる。
私、まだ借金があるんだよね。
1500万円中300万円くらいしか、返せてないの。
それを返し終わるまでは、シモベ四葉としてならば、まだ傍にいていいんじゃないかなあ………
それにさ?
お婆ちゃんはああ言ったけど、彼の気持ちが変わらない可能性だってあるわけで。
私は彼に囲われて、アカチャンができてシアワセな一生を…
送れるのか?本当に?
「あ~~、ダメだああっ」
「何がダメだって?」
私がコタツに潜って頭を抱えていたその夜。
彼が今朝方の派手な正装のまま、私の部屋に現れた。
相変わらずのノックなし。
「あ、イエ…」
「疲れた」
そういって彼はタキシードのスーツをポイっと脱いで、パタリとうつ伏せに寝転んだ。
ハイハイ。マッサージですね。
ツーカーだ。
私に気を使ってか、彼は何も言わないが今日は結納の式だったんだ。
イマドキ “結納?” とは思うけど、由緒正しい家だからセレモニーはかっちりとやる。
今日はきっと、あの可憐なお姫様とニッコリ笑ってお写真とったりしたんだろうな…
モヤモヤと、黒い何かが胸を覆う。
ダメだな、私は。
二人が仲良くなることは、いいことなのに……
ボンヤリとしていたら、ギュウッと彼の背筋を握ってしまった。
「いっ……もっと優しくして」
「あ、スイマセン」
結婚式まで、もう2ヶ月半を切ってしまった。
私はまだ、迷いの中にいる。
私、まだ借金があるんだよね。
1500万円中300万円くらいしか、返せてないの。
それを返し終わるまでは、シモベ四葉としてならば、まだ傍にいていいんじゃないかなあ………
それにさ?
お婆ちゃんはああ言ったけど、彼の気持ちが変わらない可能性だってあるわけで。
私は彼に囲われて、アカチャンができてシアワセな一生を…
送れるのか?本当に?
「あ~~、ダメだああっ」
「何がダメだって?」
私がコタツに潜って頭を抱えていたその夜。
彼が今朝方の派手な正装のまま、私の部屋に現れた。
相変わらずのノックなし。
「あ、イエ…」
「疲れた」
そういって彼はタキシードのスーツをポイっと脱いで、パタリとうつ伏せに寝転んだ。
ハイハイ。マッサージですね。
ツーカーだ。
私に気を使ってか、彼は何も言わないが今日は結納の式だったんだ。
イマドキ “結納?” とは思うけど、由緒正しい家だからセレモニーはかっちりとやる。
今日はきっと、あの可憐なお姫様とニッコリ笑ってお写真とったりしたんだろうな…
モヤモヤと、黒い何かが胸を覆う。
ダメだな、私は。
二人が仲良くなることは、いいことなのに……
ボンヤリとしていたら、ギュウッと彼の背筋を握ってしまった。
「いっ……もっと優しくして」
「あ、スイマセン」