囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
そんななか、事情を知らない育児休暇中のメイドさん、オオガミさんがアカチャンを連れてやってきた。
「久っしぶりぃ~」
相変わらず呑気な彼女は、1歳になるという男の子をベビーカーに乗せていた。
ベビーモデルでもやれそうな端正なお顔のその子をみると、彼女の話もホラばかりではなかったみたいだ…
ちょいっと頬に触れてやると、天使のように微笑んで、指をキュっと握り締めた。
「可愛いですよね…アカチャンて」
「そりゃあもう!」
前にも増してユルんだ顔からは、愛情がダダ漏れだ。
沈んだ声でポツリと問いかけた。
「どうかしてますよね……そんなカワイイのを手放すなんて…」
彼の母も、私の母も。
「エ……。
だ、ダメですよ?この子はあげませんよ?」
彼女は慌ててベビーカーの前に立ちはだかった。
フウッと私は溜め息をつき、さらに沈んで問いかけた。
「……ねえ、オオガミさん。
あなたもし、御主人に別に家族があって、子供までいたら……やっぱり許せないもんですかね」
オオガミさんがサッと青ざめた。
「久っしぶりぃ~」
相変わらず呑気な彼女は、1歳になるという男の子をベビーカーに乗せていた。
ベビーモデルでもやれそうな端正なお顔のその子をみると、彼女の話もホラばかりではなかったみたいだ…
ちょいっと頬に触れてやると、天使のように微笑んで、指をキュっと握り締めた。
「可愛いですよね…アカチャンて」
「そりゃあもう!」
前にも増してユルんだ顔からは、愛情がダダ漏れだ。
沈んだ声でポツリと問いかけた。
「どうかしてますよね……そんなカワイイのを手放すなんて…」
彼の母も、私の母も。
「エ……。
だ、ダメですよ?この子はあげませんよ?」
彼女は慌ててベビーカーの前に立ちはだかった。
フウッと私は溜め息をつき、さらに沈んで問いかけた。
「……ねえ、オオガミさん。
あなたもし、御主人に別に家族があって、子供までいたら……やっぱり許せないもんですかね」
オオガミさんがサッと青ざめた。