囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
「や、止めてくださいよ。
いくら四葉チャンでも……旦那サマもあげませんよ?
大体うちの場合はそれ、ありえなくもないんですから(ブツブツ)」
「やっぱり、そうですよねえ…」
ハア…私は再び溜め息をついた。
「ねえ、何かあったんですか?変ですよ、さっきから…」
私が答える様子がないのを、屋敷の微妙な雰囲気を、ようやく感じ取ったのか。
オオガミさんは、項垂れた私の肩をポンと叩いた。
「きっと何か、苦しい事があるんですね…
でも四葉チャンは大丈夫。私と違って、流されないヒトですから。
最後には良いようになりますよ!」
相変わらず理由もなく、自信たっぷりに言い切った。
ベビーカーにちんまり座ったアカチャンが、母親の声にニコリと笑う。
久しぶりの暖かい言葉に、私はなんだか泣けてきた。
「お、オオガミさぁ~~ん」
「うわわっ」
思わず抱きついた私を、小さな身体で抱き止めた彼女は、事情も聞かずにヨシヨシと、長い間背中を擦ってくれていた。
彼女からは私の知らない『母親』の匂いがした。
いくら四葉チャンでも……旦那サマもあげませんよ?
大体うちの場合はそれ、ありえなくもないんですから(ブツブツ)」
「やっぱり、そうですよねえ…」
ハア…私は再び溜め息をついた。
「ねえ、何かあったんですか?変ですよ、さっきから…」
私が答える様子がないのを、屋敷の微妙な雰囲気を、ようやく感じ取ったのか。
オオガミさんは、項垂れた私の肩をポンと叩いた。
「きっと何か、苦しい事があるんですね…
でも四葉チャンは大丈夫。私と違って、流されないヒトですから。
最後には良いようになりますよ!」
相変わらず理由もなく、自信たっぷりに言い切った。
ベビーカーにちんまり座ったアカチャンが、母親の声にニコリと笑う。
久しぶりの暖かい言葉に、私はなんだか泣けてきた。
「お、オオガミさぁ~~ん」
「うわわっ」
思わず抱きついた私を、小さな身体で抱き止めた彼女は、事情も聞かずにヨシヨシと、長い間背中を擦ってくれていた。
彼女からは私の知らない『母親』の匂いがした。