囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
藤城 貴虎 様

良かった。
今、あなたがこれを読んでいるのなら、無事に式が終わったんですね。

勝手にいなくなった事、本当に本当に御免なさい。

四葉はやっぱり『アイジン』はできません。
雑草の私は、お日様に顔を向けていないと、きっと弱ってしまうからです。


ねえ、貴虎さん。私はこう思うのです…
…(以下、お婆ちゃんのウケウリ:省略)…
 
えっと…負のレンサは、断ち切らないといけませんから。


タカトラさん、私は今でもあなたが大好きです。
最初はとても怖かった。本当にあなたが苦手でした。

だけど一歩踏み込んだ時。

あなたは、知れば知るほど優しくて細やかな愛情を持った人でした。

そして私に、本当に誰かを『好き』になるって事を、全部教えてくれました。
 
だから、私が以前言ったこと、ホラ。
『本物のアイを知らない』って。 
あれは私の大間違いです。

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