囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
入れ替わりに彼が、ストンとベッドに腰かけた。
手に何か大きな筒を持っているようだ。
「絞られたか。
まあ、割りとサマになってきた」
「うう……
毎日スケジュールがびっしりで、凄く厳しいんですが……」
ハハハと笑う。
「そんなもんだ。そのうち慣れるさ。
それより、ホテル暮らしで不便をかけるな。
見ろ、さっき業者に渡された」
彼が私を手招いた。
嬉々として傍らに腰掛けると、手にした筒から図面を取り出し、私と彼の真ん中で広げた。
彼は前に言っていたとおり、あの古い屋敷を壊して、最新式の大邸宅に建て替える事を決めたのだ。
「沢山の……お部屋」
図面をよく見ると、小さく名前が書いてある。
私達にレイカさん、将馬さん、お婆ちゃんやうちのお父ちゃん…弥一郎様とサヨリさんまで!
「ウワー、何だか賑やかになりそうですね」
目を丸くして見ていると、悪戯っぽくニヤリと笑う。
「ワガママなヤツばっかりだ。大変だぞ?
お前がさ、こいつら全部の“カナメ”になるわけだから」
サーッと青ざめた私に、彼はポツリと呟いた。
「…自分でも意外なんだが、俺は……結構寂しがりみたいだ」
…フフフ、私は大分前から気付いていましたよ?
込み上げる笑いを隠しながら、神妙な顔で頷いた。
手に何か大きな筒を持っているようだ。
「絞られたか。
まあ、割りとサマになってきた」
「うう……
毎日スケジュールがびっしりで、凄く厳しいんですが……」
ハハハと笑う。
「そんなもんだ。そのうち慣れるさ。
それより、ホテル暮らしで不便をかけるな。
見ろ、さっき業者に渡された」
彼が私を手招いた。
嬉々として傍らに腰掛けると、手にした筒から図面を取り出し、私と彼の真ん中で広げた。
彼は前に言っていたとおり、あの古い屋敷を壊して、最新式の大邸宅に建て替える事を決めたのだ。
「沢山の……お部屋」
図面をよく見ると、小さく名前が書いてある。
私達にレイカさん、将馬さん、お婆ちゃんやうちのお父ちゃん…弥一郎様とサヨリさんまで!
「ウワー、何だか賑やかになりそうですね」
目を丸くして見ていると、悪戯っぽくニヤリと笑う。
「ワガママなヤツばっかりだ。大変だぞ?
お前がさ、こいつら全部の“カナメ”になるわけだから」
サーッと青ざめた私に、彼はポツリと呟いた。
「…自分でも意外なんだが、俺は……結構寂しがりみたいだ」
…フフフ、私は大分前から気付いていましたよ?
込み上げる笑いを隠しながら、神妙な顔で頷いた。