囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
「ば、ばかなことやってないで!
 午後からはまた予定が入ってるんでしょう?しっかり仮眠を取らないと、貴方本当に死んじゃいますよ!?」

 大きな体躯をぐっと押し戻す。

「ちっ、折角3日ぶりに逢えたのに…」

 彼はつまらなさそうに唇を尖らせた。
 しかしその表情は、いかにも冗談めいている。
 

「ま、さすがに今日は仮眠くらいとらないとな。 さて、ベッドに行こうか」

「え、わ、私も?!」

 彼は、膝上の私を持ち上げて、当然のように部屋の左側にあるベッドスペースへと向かう。
 
「いや、あのね。私は昨夜もしっかり寝かせてもらっていて…」

 焦る私に、
 
「添い寝くらい、いいじゃないか。
 美咲で充電しとかないと、俺はこの先持たないんだから」

 彼はトロリと眠たそうに、目尻を下げて微笑んだ。

 うぐっ…

 たちまちに、顔がカッと火照りだす。

 ズルイひと。
 そんな風に言われたら、私は何も文句をつけられない。


 ムッツリと頷いた私は、モソモソと彼の隣に潜り込み、スッポリと腕の中に収まった。
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