囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
「うぐっ。そんなにハッキリと…
あーっ、
そんな事言って貴方《あなた》、しっかり食べてるじゃないですか!」
私の分は!?
ナットウだけを残し(どうやら彼、キライみたいね)、いつの間にやら空になっているお皿を指差して、私は猛然と抗議した。
「う、…まあまあだった。
それよりも」
再び私をお膝の上に戻した彼は、真向かいに顔を見合わせると、軽く額をぶつけてきた。
「ナイトウと、随分仲良くしてるみたいじゃないか」
…ヤブヘビだ。
「い、…やあ、まあ」
今度は私が言葉を濁す番だった。顔をひきつらせ、苦笑いを浮かべた私をうろん気に見ていた彼は、ふいに耳元に唇を寄せた。
「何も……なかったよな?」
「なな、何があるって言うんです」
「…ふうん、それなら___
躰にでも聞いてみようか…」
耳にかかる吐息がやけに擽ったい。
怒気を孕んだ低い声にまで、不謹慎にも色気を感じてしまう。
かぷ。
「あ、ひゃ…」
少し強めに耳朶を噛む。
ゾクッと背中に走った快感に、つい身を任せたくなりながらも、すんでのところで私は理性を取り戻した。
あーっ、
そんな事言って貴方《あなた》、しっかり食べてるじゃないですか!」
私の分は!?
ナットウだけを残し(どうやら彼、キライみたいね)、いつの間にやら空になっているお皿を指差して、私は猛然と抗議した。
「う、…まあまあだった。
それよりも」
再び私をお膝の上に戻した彼は、真向かいに顔を見合わせると、軽く額をぶつけてきた。
「ナイトウと、随分仲良くしてるみたいじゃないか」
…ヤブヘビだ。
「い、…やあ、まあ」
今度は私が言葉を濁す番だった。顔をひきつらせ、苦笑いを浮かべた私をうろん気に見ていた彼は、ふいに耳元に唇を寄せた。
「何も……なかったよな?」
「なな、何があるって言うんです」
「…ふうん、それなら___
躰にでも聞いてみようか…」
耳にかかる吐息がやけに擽ったい。
怒気を孕んだ低い声にまで、不謹慎にも色気を感じてしまう。
かぷ。
「あ、ひゃ…」
少し強めに耳朶を噛む。
ゾクッと背中に走った快感に、つい身を任せたくなりながらも、すんでのところで私は理性を取り戻した。