囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
「さあ、着いたぞ」
黒々とした森を抜け、車がたどり着いたのは、どこまでも広がる緑の草原_____
の、ど真ん中に佇むお城の前。
ポカンとして見上げていた私の元に、城門の前で待ち構えていた後藤田さんが足早にやってきた。
「お待ちしておりましたよ。
貴彪様に奥様、私どもが一体どれたけ心配したと…」
ほらね、やっぱり叱られた。
ジロリと瞳だけ動かして横を見るも、彼は知らん顔をしている。
「それよりも後藤田、食事の準備は出来ているか」
「……ええ、すぐにでも」
このようなやり取り慣れているのか、あっさりとスルーして横をすり抜けていく彼に、後藤田さんも至極クールに受け答えた。
「あ、あの~…コレは一体?」
ただ1人、その場についていけない私。
彼を追いかけながら尋ねると、後ろにいた後藤田さんが丁寧な口調で説明してくれた。
「ええ、本日の宿でございます。本物の城を、ホテルに改築したものでして…」
「ひぇ~…」
「…好きなんだろ?こういうのが」
感心している私に、前から照れたような彼の声が返ってきた。
(内藤に色々と聞き出していたみたいですよ?)
(え…)
黒々とした森を抜け、車がたどり着いたのは、どこまでも広がる緑の草原_____
の、ど真ん中に佇むお城の前。
ポカンとして見上げていた私の元に、城門の前で待ち構えていた後藤田さんが足早にやってきた。
「お待ちしておりましたよ。
貴彪様に奥様、私どもが一体どれたけ心配したと…」
ほらね、やっぱり叱られた。
ジロリと瞳だけ動かして横を見るも、彼は知らん顔をしている。
「それよりも後藤田、食事の準備は出来ているか」
「……ええ、すぐにでも」
このようなやり取り慣れているのか、あっさりとスルーして横をすり抜けていく彼に、後藤田さんも至極クールに受け答えた。
「あ、あの~…コレは一体?」
ただ1人、その場についていけない私。
彼を追いかけながら尋ねると、後ろにいた後藤田さんが丁寧な口調で説明してくれた。
「ええ、本日の宿でございます。本物の城を、ホテルに改築したものでして…」
「ひぇ~…」
「…好きなんだろ?こういうのが」
感心している私に、前から照れたような彼の声が返ってきた。
(内藤に色々と聞き出していたみたいですよ?)
(え…)