囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
第6話 マッサージの効能
 11月某日、深夜___


『アキラさん、私アナタに…謝らないと』
『ミサキ…』

私はスキマ風の入るボロ部屋で、DVD鑑賞の真っ最中だ。 

前の住人だったお婆ちゃんのコタツは、温度調節こそ効かないが中々カイテキ、重宝している。

実は今、ドーベルマン達がブリーダーさんの元に訓練に出掛けている。
明日の朝の散歩がない私は、久々に夜更かしできている。

シアワセだ…

 
『ミサキっ…好きだ!君が欲しい』
『あ、アキラっ、ダメよ、ダメダメ。イケナイわっ』
『もうダメだ、我慢できないっ』
『ああっ…』

お、おおお⁉

アキラとミサキの急展開に、思わず身を乗り出した時だった。

カチャリ。

「お~い」



キャアアアアアアッ‼


「ちょっ…カチョッ、ノックもなしに入らないで下さいよぅ‼」

私は慌てて、テレビの前に立ち塞がった。

「ああ、悪いな」
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