囚われのサンドリヨン ~御曹司様のご寵愛~【番外編を追加しました】
「む、むむ無理ですよ~‼身代わりなんてっ」
甘~い猫撫で声の頼み事は案の定、ろくな事ではなかった。
「出たくないのよ…『藤城レイカ』の席に座っているだけでいいの。
ね?お願い」
レイカ嬢は両手を合わせ、頭を低く上目使いで私を見上げる。
「私とレイカ様じゃ、全っ然見てくれが違いますよぉ。
大体、私には当日のお仕事が…」
化粧で誤魔化せる顔はまだしも、スーパーモデル体形のレイカ様と、純和風日本人女性の私では、何もかもが違いすぎる。
「だぁいじょうぶ、アサダにちゃんと言っとくから。
アイツらね、どうせ娘の顔なんて覚えてないの。頭数だけ揃えれば…いいんだから」
つまらなそうにそう言うと、レイカ様は私にそれを強引に承諾させた。
「うう……し、しかしですね、実は大きな問題が……」
私はモジモジと下を向く。
「何よ」
そう、私は哀れなサンドリヨン。
パーティに……
「着ていく服がありません…」
「仕方ないわねぇ」
意地悪姉さん、レイカ嬢は腕組みをして天を仰いだ。
甘~い猫撫で声の頼み事は案の定、ろくな事ではなかった。
「出たくないのよ…『藤城レイカ』の席に座っているだけでいいの。
ね?お願い」
レイカ嬢は両手を合わせ、頭を低く上目使いで私を見上げる。
「私とレイカ様じゃ、全っ然見てくれが違いますよぉ。
大体、私には当日のお仕事が…」
化粧で誤魔化せる顔はまだしも、スーパーモデル体形のレイカ様と、純和風日本人女性の私では、何もかもが違いすぎる。
「だぁいじょうぶ、アサダにちゃんと言っとくから。
アイツらね、どうせ娘の顔なんて覚えてないの。頭数だけ揃えれば…いいんだから」
つまらなそうにそう言うと、レイカ様は私にそれを強引に承諾させた。
「うう……し、しかしですね、実は大きな問題が……」
私はモジモジと下を向く。
「何よ」
そう、私は哀れなサンドリヨン。
パーティに……
「着ていく服がありません…」
「仕方ないわねぇ」
意地悪姉さん、レイカ嬢は腕組みをして天を仰いだ。