噂の年下男





「それはさておき、紅、スキーに行かない?」




たーくんはあたしに言う。




「僕、新しい板買ったんだ」



「本当?」




あたしはたーくんの腕に抱きつく。

たーくんはやっぱり顔を真っ赤にした。

……おじさんなのに、可愛い。





「スキー、行きたいな。

あたし、スノーボード得意なの」






だけど、これが運の尽きだった。




この軽はずみな言動が、まさかあんな事態を引き起こすなんて!



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