塩系男子の恋愛事情
「…その様子だと、どうやらうまく行ったみたいだな」

週明けの朝、会社の前で辻本くんに言われた。

「まあ、うん…」

首を縦に振ってうなずいたあたしに、
「大切にされてるって言うのがわかっただろ?」

辻本くんが言った。

「身を持って知りました」

あたしが答えたのを確認した後、辻本くんはあたしの隣に視線を向けた。

「小笠原、近過ぎにも程があるんだよ!」

ツッコミを入れた辻本くんに、
「監視だよ、監視。

お前のことだ、愛菜に手を出すだろ?」

小笠原くんはグイッとあたしを抱き寄せた。

「わっ、ちょっ…!」

みんなが見ているんですけど!
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