マーガレット
「なに……寝てるの?」
ガラスに手をつき、聞こえてないとわかっていても拓海に話しかける
だんだんと涙で視野がボヤけていく
「……今日は……っく、1年……記念……日、なんだよ……?」
私がどれほど今日を楽しみにしてたか知ってる?
拓海にあげるプレゼントを必死に選んだし、「可愛い」って言ってほしくてオシャレしたんだよ
「デート……する、ひっく……約束した……じゃん……」
イルミネーション観るって、美味しいレストランで食事するって、約束したじゃん……
こんなところで寝ないでよ……
「…………がい」
足の力が抜け、その場に座り込む
床は氷のように冷たい
「お願いだから……
お願いだから、目を開けてよ!拓海っ!」
1年記念日であるクリスマスイブ
それは、なんの前触れもなく地獄へと突き落とされた日となった