マーガレット

学校に着くと、下駄箱で拓海と分かれた


拓海は高校3年生で1つ年上だ


そのため校舎が違い、会えるのはお昼休みしかない


あとは、移動教室のときに一目見れたらいいな……くらい





あーあ

拓海と同い年だったらな……


もしそうだったら、同じクラスになれたかもしれないし、席が隣になったかもしれない


今さらそんなこと思ったってどうにもならないけど、だからこそ、その願いが強くなる





「沙奈、おはよ」


「おはよう」


気づいたら教室に来ていた私は、席に着くと親友の上田 遥香に話しかけられた



「彼氏へのクリスマスプレゼント、もう決めた?」


「全然……男の子の趣味はさっぱりでさ……」



参考にしたくてお父さんに聞いてもオジサンの趣味になっちゃうし、


かと言って和樹に聞いても真面目に取り合ってくれないだろうし


完全に壁にぶち当たってる




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