明桜歴代番長四代目 悲しき愛の少年
小学校を卒業したばかりの少年、楯岡猛は両親がいない。春から高校生の姉と、二つ下の妹がいる。

姉の楯岡静は優秀生で品行方正、おしとやかな性格で、物凄い美人であるから尋常じゃないほどモテる。

妹の楯岡真子も美人ではあるが、よく言えば明るく、悪く言えばうるさいし、なによりブラコンである。

当の猛はと言えば、スポーツ万能、成績もまぁ優秀、喧嘩も強く小学四年にしてその地区のトップに立った。
しかし不良面はほぼなくて、皆からの信頼が厚い上この上なくモテた。


猛はこの春から明桜への入学が決まっており、姉の静も明桜高校への進学が決まっていた。

猛には目標があった。明桜の番長になること。この三兄妹には遺産こそあったものの、到底生きていけるものでない。
よって姉と妹を守る為に生計を賄うこと。
その意志を持って遂に明桜の入学式が始まる。
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