明桜歴代番長四代目 悲しき愛の少年
あだ名はタケ子ちゃん、静が良くできた分大人しく、可愛らしい猛はよく虐められていた。そんな時は泣いた猛を静が慰めていたが、ある時を境に猛が喧嘩をはじめた。

もとより暴力が嫌いな猛が喧嘩をするとはと思い、親代わりであった静は訳を聞いた。すると猛は今のような鋭い目で

「真子は悪くないだろ、真子が虐められる理由なんてないんだ、姉ちゃんと真子が楽しいと思える世の中じゃなきゃ、意味ないね。」

と言った。

きっと猛はあの時から漢になったのかな、なんて考えていると学園の最寄り駅についた。

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