Savior-社長は救世主-ⅱ



『社長、いい加減にしてください。いつになったら、ここの書類を片付けてくれるんですかっ?それに、そこ!応接テーブルなんですよ?社長の机ではありません!今日中に片付けてください!』



「…はい」


私に怒られ、シュンとなり
私が指した書類を片付け始めた社長


「…澪ちゃん、あまり怒らないで?あ、もしかして、また喧嘩した?」


優さんが気まずそうに私に聞いてきた
喧嘩なんかしてません!と
席を立ち、気分転換にコーヒーを淹れに
簡易キッチンへ向かった



喧嘩なんてしてない
その逆、最近はラブラブ
けど、それがいけなかった

寝不足3日目突入なんです
いい加減、眠らせて欲しい


「こもりー、たすけてー」


弱々しい声が聞こえた
行ってやるものかと思ったが
やはり、それは出来ないようだ


しかたない、と思いながら
社長の元へと戻った
私の姿を見ると、ニカッと笑う社長

あー、やっぱり私は社長が大好きだ



【完】
< 122 / 170 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop