Savior-社長は救世主-ⅱ


『ちょっと、何?どうしたの?』


そう、この顔も好き
焦った顔も戸惑った顔も
この細長い指も、白い肌も…

あー、俺は病気かも



「澪」


呼ぶだけ呼んで答えさせないなんて
嫌な奴かもしれない
けど、それくらい我慢ができないんだ



『…っん、…、…んん…』


毎日キスしても飽きない
むしろ、もっとしたくなる

柔らかい唇、絡める度に応えようとしてくれる舌、そして甘い唾液



「…ごめん、会社なのに」



あれ程、公私混同はしないと言いながら
こんな所に連れ込んで…
俺って経営者としても失格だな



『…本当に。けど、たまにはいいよ?』


いつもなら怒る澪が
俺の背中に腕をまわしてくれた



『帰ってから言おうと思ったんだけどね…、えっとね…、あのね、』


腕の中でモソモソと何かを言おうとしている澪の顔は心なしか赤い
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