Savior-社長は救世主-ⅱ


『ごめん』


身体を起こすと目の前に絢斗の顔
見惚れてしまうくらい…大好きな人の顔


優しく私の頬に触れる大きな手
そして、引き寄せられる瞳


ゆっくり、絢斗に近づき
触れるだけのキスをする

何度も繰り返されるキスに
私たちは夢中になりすぎ

明日…、今日は結婚式だというのに
お互いを求めてしまった



「…澪…、幸せに…する」



『私が…絢斗を…、幸せにして、あげる』



私の言葉に、絢斗はクスッと笑い
頼むわ、と私の身体を揺さぶり始めた



あと数時間後、
私たちは結婚式のために
会場へ行かなくてはならない

ちゃんと睡眠をとっておこうと
あれだけ思ってきたのに…



けど、今この幸せを手放したくない
私は絢斗に抱きついた


幸せ…。
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