翼をもう一度。


しばらく歩いて
扉の前でとまった。


「ここが鈴美の部屋だ。」


「ありがとう。」



部屋か...
自分の部屋を持つのは
はじめてだ。



「しばらくそこで休むといいよ。」



そういって祐希さんは
どこかに去っていった。



ソッとドアを開けて
中に入ってみる。



中は和式で畳のいい香りがした。




ニャー



「猫がいるの?」



部屋に入ると黒猫がチョコンと
座っていた。



窓から入ってきたのかな?


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