ニコル
リセット
 「ニコル、早く起きないと学校に遅刻するわよ。」
 ニコルの母親ボニーが何度言ってもニコルは起きてこなかった。
 「しかたない。僕が起こしに行こう。」
 そう言いながら新聞を畳み、ニコルの父親である浩二が立ち上がった。
 「ごめんね。お願いして良いかしら。」
 フライパンには大きな目玉がふたつある目玉焼きが出来ていた。
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