俺は彼女を殺した。


はづきを見つけた俺は絶句した

そこにいたのは、服がビリビリに破かれ
はづきが履いていたスカートには
血のようなものが付いていた

髪はボサボサで、首が締められたような跡もある

あぁ、はづきは池田に乱暴されてしまったのか

なんで早く助けなかったんだろう

怒りと悲しみが同時に来て、泣いてしまった

「…ごめんな はづき…
俺がちゃんと守ってやれなかった…」


はづきは優しい声で言った

『大丈夫、ありがとう優太くん…
今、私を助けに来てくれたんだから謝る必要なんてないよ…?』

俺達は泣いた。

それから数分経ち、俺ははづきを連れて池田の家を出た。


少し離れた公園に行き、はづきには俺のパーカーを貸してあげた


無言でブランコに乗り、はづきが
重たい口を開いた


『…あのね、私…怖かったの…』

涙を浮かべ、声は震えていた

俺はなにも言えなかった

『池田先生に、いなくなったお母さんのところに連れてってくれるって言われて、嬉しくてついていったら突然車の中で押し倒されて…それで…』

俺は黙って聞いていた

『手を縛られて、口に布みたいなの入れられて…服を破かれて…』

俺は言った

「もう…もういいよ…。
はづきも辛いし俺も辛い。
これ以上聞いたら、俺 池田を殺しちゃうかもしれない」

『殺すのは…だめだけど…。
私も許したくない、お母さんのところに連れてってくれるって言うから…信じたのに…』

「ごめん、はづき…ほんとに…一週間も
探せなかったなんて…。」

『いいの私は大丈夫、優太くんが来てくれたから!』

はづきはにっこり笑った

『優太くんの優は、優しいって意味だもんね!』

嘘がない心からの笑顔に惹かれた俺は
最初で最後の恋をした。


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