九条くんは、王子様


色々、考えていたら、50階まで、あっという間で、エレベーターが、最上階に着くと、私は、インターホンの前に立ちはだかった


九条くんが、出てくれないかな
(お願いぃいぃ)


"ピン ポーン"


「す、すみませーんっ!九条くんの、同級生の相笠ですー!」

まるで、セールスマンのような言い方だ、わたし…


待つこと、数秒…

バタバタと急いで、走る音が聞こえ、ドアが開いた


ガチャ"

く、九条くんだっ!!良かったぁ…
安堵に浸り、九条くんを見上げる

あれっ?なんか…九条くん…


「ボタン、かけ違えてるよ?」

九条くんは、私を見て、心底驚いてるみたい…

まさか、あの完璧な九条くんが、ボタンをかけ違えるなんて…
相当、焦ってたんだろうなぁ

急に押し掛けちゃったし、当たり前か


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