九条くんは、王子様




「相笠さん、どうしたの?」

「あっ!え、えっと、先生から頼まれて…」

そう、言いながら、頼まれたプリントを差し出す

「あぁ、ありがとう」

「きゅ、急に、ごめんね!連絡すれば良かったね...あ、それと、これ良かったら、食べて!」



うぅ…焼き菓子とか、いらなかったかな


「ありがとう、嬉しいよ」


「ほっほんと?」

「うん」

お菓子を受け取ってくれた、九条くんは、少し頬を緩め微笑む


「そうだ、良かったらなんだけど…相笠さんも、一緒に食べない?」


…えっ!!えええっ!

まさか…それって、家に上がってかない?って聞いてるって事だよね

ど、どどうしようっ!


「わ、私は、嬉しいんだけど、こんな私が、九条くんの家に上がるなんて…失礼じゃないかな?」


あっ、しまった!つい心の声が…



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