なみだ雨



何を話していいのかわからなかった

家に来てくれて嬉しかった

でも、

あなたはもともと、わたしのじゃなかった

出会う前からあなたは、


どうして、優しくするの

どうしてあの日、家に泊めてくれたの

あの数日間がとても楽しくて、

現実を忘れられて、

思い出したくない記憶を、

あなたはいとも簡単に消してくれる気がして



わたしはあなたに、甘えていました。




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