想いの能~チカラ~ 番外編集
その日、俺は書類の処理をしていた。
何せ4団隊の総括なんてやっていると書類が溜まる。万年筆を2本立てた位の厚さの書類の束が5~6個ある。
これはそろそろ副団長決めた方が良いか?
…けど、いい人材が居ない。
副官が務められる程の実力と人望、そして頭脳明晰な人材…
実力だけならレイカ、レナードあたりだが、レナードはもう俺の側近だし、レイカの人望は…今零隊のメンバーとゼリア位しかない。
いざとなったら謀反、なんて…有りそうだ。
溜め息を漏らしているとノックが、聞こえた。…この気配は…レナード?
「レナードか。入って良いぞ」
「失礼します。」そう言って入って来たレナードは扉を閉めると
「緊急事態です。アルフレオ公爵の御息女が誘拐されました。」