想いの能~チカラ~ 番外編集

「静かに。───ではレイカを零隊のメンバーにすることに賛成の人は挙手を。」そうクロードさんが言うと9割の人が手を挙げた。

「ルクス第2隊長。何が不満だ?」

「零隊はエリート中のエリートが集まる隊です。…なのに女…」

「ほぅ?では、レイカの力量では零隊は無理だ、と言いたいのか?零隊の面々でもレイカに膝を付かす事の出来るのはいくらいると?」言っている事を割って入ってきたクロードさん。

「それは…」

「反論は無いか?…ではレイカを零隊に配属する。」そうクロードさんが言うと拍手が聞こえた。

「では、レイカ。配属先の事だ。レイカの配属先は零隊。零隊は遊撃の任にあるフレイムの中で最前線の戦線に配置される。…一番殉職率の高い所だ。」日本の警察の捜査一課、みたいな所かな?

「零隊は今現在は男だけで編成された部隊。だが、私は君なら零隊でも通用出来ると考え、推薦した。…では、レイカ。こちらへ。」そう言われて、クロードさんは振り返り、10人程度で固まっていた男の人に視線を向けると、その人たちがこちらへ来た。


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