あなたに溶けていく〜2〜
そろそろ寝ようと思った所で、、、。
「やっと寝るのか。」
「起こしちゃった?」
コイツ寝顔はめっちゃ可愛いから偉やましい。
「お前泣いてただろ?」
「へ?」
なんで知ってるの。言えるわけ無いじゃん。
「別に泣いてないよ!」
「嘘つけ、何をそんなに悩んでるんだよ。」
もう、我慢できないよ。
「かけるのせいだよ。」
「俺!?いじめ過ぎた?」
「違うよ。」
「じゃあ何?」
かけるは抱きしめて来た。
「うちを彼女って思ってるの?」
「当たり前だろ!」
「好きな奴しかこんなことしないよ。お前だからだよ。」
「えっ、、、。」
「バカか。」
「馬鹿じゃないもん!」
「俺さ、素直になれないんだよ。」
「へ?」
「好きとか、言葉で言うのとかできなくてさ。だからさ、お前にどう接していいか分からないんだよ。」
「かける。」
「ごめんな。俺の一番の苦手は恋だよ。」
初めて見た、かけるのへこたれた姿。
「いいよ。うちも勘違いしてたし。」
「なぁ?」
「ん?」
「してもいいか?」
耳元で言った。顔が真っ赤のあたし。
「痛くしないから。」
「うん。」
私はそれからかけるに酔いしれた。
分かったことはかけるの素直な気持ち。
ホントは照れ屋なんだって事だ。
それともう一つ、やっぱりかけるのことが好きだってこと。


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