美月~大切なあなたへ~
夏の空は既に私の体を汗ばませていて、
蝉の声が大きくなってきていて、
雲一つない青空を映すように、たんぼの水はキラキラと輝いていた。
朝とは違う風景に呑まれながら、私はただ駆けていった。
時間が迫ってるわけじゃない。
なんだか、不思議な感覚。
先生が呼んでるような気がするんだ。
約束の場所に近づくにつれて、私の脚は失速していった。
まるで、速い鼓動と反比例するように。
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