美月~大切なあなたへ~
見事完成した流れるプール。



その流れに満足そうに乗る私達は、プールサイドの悪魔教師2人に手を差し出した。




『「ご褒美ください♪♪」』





先生方は苦笑いをして、


「後でな!!」


て言った。





「先生!後でって言って誤魔化さないでくださいね!!」


「嘘だったら校長先生に訴えますから!」




先生は苦笑い。

私達は満足♪


嘘だったら、私も本気で訴えよ♪











「美緒ち♪やったね!日明先生からご褒美もらえるね!」



みっちゃんの言葉に思わず真っ赤になっちゃう私……。



「“先生からの愛”
とかだったらいーね。美・緒・ち♪」







そんなことを囁かれた私は、流れるプールの流れに乗って、猛スピードでみっちゃんから逃げた。



水に入ってるのに、体温上がりまくりだし!!




























この頃の私は、まだ子供だったから、




日明先生の“陰”に気付いてあげられなかった。









一方的に“好き”だなんて想って、

でもその“好き”の意味も分かってなくて、





たくさんの人を傷付けた。
















ごめんなさい、


















……………浜本。

















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