美月~大切なあなたへ~

告白

悪魔のプール授業から二日がたった。



私達は、あの後の授業、疲れて寝てしまっていた。



そのせいで、日明先生と龍心先生は、色んな先生から怒られたらしい。



……私達のせいでは無いだろうけど、すみません。





まだ、ご褒美貰ってないなぁ…。


クラス皆が催促してるのに…。


誤魔化すなんて、有り得ないよね?





「お~ら、席つけ~~!!」




日明先生が教室に入ってきた。


次の授業は学活。


皆はご褒美を期待している。



「美緒ち♪」



みっちゃんが、私を振り向いてニヤニヤする。


そんなことしてたら、皆に私の気持ちバレちゃうじゃん!!



私は、赤くなった顔がバレないように、机に突っ伏した。




「お~い!!学級委員!!
日高かぁ?号令!!」




『ふわぁあい!!??』




こんな状態の時に、日明先生に呼ばれたもんだから、変な声を出して、飛び起きてしまった。



イスがかなりデカい音をたてて倒れた。


慌てて直すと、クラス中から笑いが起こった。





恥っず~~!!!





でも気を取り直して、


『き、きりーーつ!!』



そんな私に日明先生、大爆笑……





もーやだぁぁ~…





「日高、お前最高だわぁ!」




その言葉に私は再び真っ赤になる。




日明先生の意地悪ぅ…








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