美月~大切なあなたへ~
過去

―美緒の過去―

「みっおちっ♪おっはよぅ!!」



『あ……お、はよ…』



みっちゃんは相変らず朝からハイテンション。



でも、そんなみっちゃんも、私の暗すぎる空気に気が付いた様子。



真剣な顔で、私の向かいにイスを持ってきて座った。



真剣な顔にうろたえた私の顔を、みっちゃんは机に肘をついてズイと覗き込んだ。




「美緒ち……浜本に告白された?」



『え!?』



なんでわかんの!!??





驚きを隠せない私を見たみっちゃんは、やっぱりなぁって溜め息をついた。





「で、断ったんでしょ、てきとーに理由つけて。
日明先生のことは出さないで。」




だからなんでわかんのよ!!


エスパー未来!!




「あのねぇ……
何年美緒ちの友達やってると思ってるの?
分かるって!!」



やっぱり私の心が読めるのか……


おそろしや……





「で……詳しく聞かせてもらおうか。
その時の事を。洗いざらいね♪」





はぁ……


またトイレか………




まぁ、教室だと浜本来たら終わりだしね……






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