オールマイティー彼・彼女(仮)
苦悩

【女神】

容姿端麗 成績優秀 運動神経抜群 その他良いことづくしのお嬢様。

この定理が揃っていれば、オールマイティーと呼ばれるだろうな。


私の名は御崎愛夏(ミサキ アイカ)。自己紹介よろしく、で。
父は大手企業の社長。私は社長令嬢、ということになる。
一人娘の御崎家の跡取り。
願いもしなかった一人娘。父は息子を求めていたから。
家は豪邸、とも言えるかもしれない。

私は天才だ。こんな私のどこが不満だ父よ。不満な所など、ないでしょう?
常に完璧な私のどこが嫌なの。態度?

違う。

その答えを私は知っている。
私が"オンナ"だからだ。

父が愛す女性はただ一人。
私の母と呼ばれる者。その人だけ。

他は誰も愛さないし、受け付けない。
だからこそ、この会社があるのか、とも思いがちだ。わけがわからない。


私はこの世に生まれたことを公開している。
天才故の犠牲というのは多すぎる。

父母を愛すつもりもない。むしろ恨んでいるよ。




学校の友達は皆、私を好いている。
男は『美人』『かわいい』等とほざき、私に何回告白してきたことか。
でも、本当に私が好きで言ってるのか?

女も同じようなものだ。
私といればイジメとかないし。女仲間の中で、優位置、強い者の地位にいれる。
女はそうやって、地位というのが欲しいんだ…欲しくて欲しくてたまらないんだ。
私に逆らうな。口では言わなくても、態度と視線で示したくて、そして最後はなにもしなくても理解しろ、と。
つまりこういうのが欲しくって私と友達になる。

私は勝手に優位置につけさせられ、権利と権力を持たされている。
そして、そんな私を利用しようとしている。本気で友達だと思っているのか?


違う。


誰も私を友達だなんて思ってない。


利用なんてさせてやるもんか。


学校はクラスは、皆"敵"。
いらない存在。価値のない生命。


私は、ヒトリだ。


これからも一人で生きて行く。
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