君のキスはミルク味【短】
天使と悪魔の言い争いも、結局隼人の前では無意味になるらしい。
あたしは急いで荷物をまとめ、先に歩き出していた隼人を追いかけた。
「どこ行く?」
隣に並んだあたしに、いきなり聞いてきた隼人。
「…?」
あたしはわけがわからずにぽかーんとした。
「今日、どっか行きたいんじゃないの?
朝から『2ヶ月だぁ~♪』って言ってたし、メールまで送ってくるし。」
それをさらりとした顔で言ってのける隼人。