君に届けた春風
あかね「長谷部学(はせべまなぶ)と高屋晴翔(たかやはると)は昔からもてるんだよね。
まぁ、イケメンだからわかるけど。でもちょっと問題ありなんだよね〜」

奈津「問題?」

あかね「うん。あの2人と目を合わせると良くないことがおきる。」

奈津はゴクっと唾を飲み込み、あかねの話を聞いた

あかねはまるで怖い話をしているかのように続けた。

あかね「あの2人と目が合うと…」

奈津「合うと…?」

あかね「あいつ等のターゲットにされ。あんなことやこんなことまで…」

あかねが長谷部と高屋が近づく姿をチラ見する

あかね「ヤバイ!こっちきた!」

奈津が見ようと顔を動かそうとした瞬間、あかねが奈津の服を引っ張り目をそらさせる。

あかね「見ちゃダメ!ターゲットにされちゃうよ…」コソコソ奈津に話す。

奈津はドクン。ドクン。と心臓の音がなった。

高屋と長谷部があかねの側まできた。

奈津は目を瞑った。

「チョーップ!」

奈津がゆっくり目を開けあかねを見ると、長谷部があかねの頭にチョップしていた。

あかね「いった〜」あかねは自分の頭を押さえる。

長谷部「誰がターゲットにされるって〜?藤野ちゃ〜ん」と。あかねを睨むように覗き込む

あかね「あはははは。聞いてた?」

高屋「ったく!変な事、ふきこんでんじゃねぇよ!」

長谷部「そうだよ。本気にしたらどうしてくれんだよ!」口を尖らせ言った。

奈津は目が点になっていた。

あかね「いや〜奈津がマジマジと聞いてるから、つい…」苦笑いしながら奈津を見る。

あかね「え。まさか。怒ってる?」

奈津は黙り、下を向く。

あかね「ゴメン。ゴメン。そんなつもりじゃなかったの〜。こいつ等はいい奴等だよ。大丈夫だよ。ね?」と長谷部と高屋に助けを求める。

長谷部「しらねぇ〜」目を反らす

高屋「おめぇが変な事いうからだろ?」

あかね「そうだけど、少しはフォローしてくれてもいいじゃん!」

長谷部「うるせ〜。自分でなんとかしな。」

あかね「そんな〜〜!」と、落ち込む

奈津は笑いを我慢できなくなり、ぷっと吹き出す。

奈津が大笑いしている。

3人は目を丸くして、奈津を見た。

あかね「奈津…?」

奈津「あは。あ〜ごめん。だってなんかホッとしちゃって。おかしくなっちゃった。」
涙が出るほど笑っていた。

あかね「はぁ〜なんだ。よかった」と。腰を抜かしたように座った。

あかね「もう。本当に困ったんだからね。」と頬を膨らませた

奈津「ゴメンね。」

あかねも奈津も笑っていた。

高屋は奈津の笑い顔を横から見て、思い出したかのように奈津を指差し

高屋「あ。あー!おまえ!この前の!」

奈津は高屋の声に振り向いた。

一瞬で、顔が固まったように笑顔が真顔になっていく
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