海月物語。
 来海は、リビングに忍び足で行った。海斗は、縁側から外に出て洗濯物を干していた。
「あっ‥‥」
来海は、海斗が干そうとしている物を見て、声をあげた。海斗は来海のブラジャーを干そうとしていたとこだった。海斗は来海の声に気付いた。
「あれ。まだ寝ていていいよ。」
海斗は洗濯物を干し終え、部屋に戻ってくる。
「あ、あ、あの。ブラジャー‥‥‥」
来海は、小声で何か訴える。
「ああ。洗ったよ。まずかった?」
海斗のさわやかな笑顔に、来海は、なにも言い返すことができなかった。
< 17 / 59 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop